2020

12.27

Q.273 喪中はがきにどう対処したらよいですか。

編集Mは、恥ずかしながら今まで一度も喪中葉書について疑問に思ったり、考えたことはありませんでした。(もちろん、亡くなられたのが若い方だったりすれば別だったのですが…。)クリスチャンとしてどう行動するか考えるきっかけとなるご質問を、ありがとうございます!

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Q.質問

Q:「喪中につき年始のご挨拶を失礼します」との葉書をいただきました。クリスチャンとして、どのように対処したら宜しいでしょうか。また、クリスチャンもそのような葉書を出した方が良いのですか。

A.回答

A:聖書に、喪中葉書に関する教えがあるわけではありませんので、これから申し上げることは、私の意見です。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、聖書は喪に服すことを禁じてはいません。

日本の一般的な習慣では、「忌中」は49日、「喪中」は1年とされています。日本の服喪の習慣は、神道や仏教の影響を受けていますので、クリスチャンは日本の習慣に囚われる必要はないと思います。しかしながら、喪に服すことは人間の自然な思いから出たもので、聖書もそれを禁じてはいません。聖書には、ヤコブ、モーセ、サムエルなどが死んだ時に、人々がそれを悲しみ、喪に服したという記録があります。今もユダヤ人たちは、家族を亡くすと、7日間の喪に服します(シヴァ)。その期間に、弔問客が遺族を慰めるためにやって来ます。家長は、髭も剃らず、髪もとかさず、上着を切り裂いて悲しみを表します。

2番目に、遺族の慰めになるようなことを行うのは、素晴らしいことです。

日本の習慣では、翌年1月7日以降に、「寒中見舞い」を出すのがよいとされています。しかし、クリスチャンはそういう習慣に囚われるのではなく、実質的に何をすべきかを考えるべきです。たとえば、喪中葉書を受け取ったなら、すぐに電話、Eメール、葉書などで哀悼の意を表し、故人が生前からの知り合いであるなら、感謝のことばを伝えるのがよいと思います。要は、自分にとって何が好都合かではなく、相手にとって何が最善かを考えるということです。

3番目に、クリスチャンが喪中葉書を出すかどうかは、本人次第です。

クリスチャンであっても、生前に故人と親しかった人たちに、お礼の意味も込めて、喪中葉書を出すのはよいことだと思います。その場合、形式に囚われないで、心が通うような内容の葉書を出すのがいいと思います。服喪期間に考えるべきことは、たくさんあります。①神の主権、②人生のはかなさ、③自らの罪や失敗に対する嘆き、④イエス・キリストにある恵みと慰め、そして、⑤将来への希望。キリストにあって、嘆きは喜びに変わることを覚えましょう。

参考になる聖句

「眠っている人たちについては、兄弟たち、あなたがたに知らずにいてほしくありません。あなたがたが、望みのない他の人々のように悲しまないためです」 (第一テサロニケ4:13)

服喪期間に考えるべきことは、たくさんあります。

もっと詳しく知りたい方は

今回のご質問のように聖書にはっきりと書かれておらず、各々が判断すべき事柄について「グレーゾーン」と呼んでいます。クリスチャンのOK・NGに関する質問は以下のキーワードタグより一覧できます。(タバコ、体外受精、入れ墨、ヘビメタなど話題は様々です!)

グレーゾーン