人類はみな神の子だと思いますが…というご質問です。クリスチャン暦の長い編集Mは、反射的に神の子といえばイエス様のことしか思いつきませんが、実際は聖書の中で、いろいろな場面で用いられているようです。さっそくご覧ください。
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Q. 質問
Q:人類はみな神の子だと思いますが、聖書ではどう教えられていますか。
A. 回答
A:確かに、神によって創造されているという意味では、人類はみな神の子です。しかし、「神の子」という言葉は、それ以外の意味でも用いられています。この点について、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、旧約聖書では、「神の子」と言うと天使たちを指します。
ヨブ記1章6節にはこうあります。「ある日、神の子らが【主】の前に来て立ったとき、サタンも来てその中にいた」 。ここでの「神の子ら」とは天使たちのことです。天使たちは、神に仕えるために創造されました。それゆえ、「神の子ら」と呼ばれています。
2 番目に、新約聖書では、信者のことを「神の子」と呼びます。
ローマ人への手紙8章14節にはこうあります。「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです」 。イエス・キリストを信じて救われたということは、神の怒りから解放され、神との平和を持ったということです。さらに、神によって養子に迎えられたとうことでもあります。それゆえ、クリスチャンは「神の子」と呼ばれるのです。
3 番目に、新約聖書は、イエス・キリスト御自身を「神の子」と呼んでいます。
ヨハネの福音書20章31節にはこうあります。 「しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである」 。イエス・キリストを「神の子」と呼ぶのは、この方が神だからです。イエス・キリストは、三位一体の神の第2位格の神です。また、その神が人となられたお方です。
「神の子」が何を意味しているかは、文脈によって判断する必要があります。
参考になる聖句
「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです」 (ローマ8:14)
イエス・キリストを信じた人は、「神の子」とされています。