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今日の聖書の言葉

2017

02.06

Q.110 神様はなぜアブラハムにイサクを捧げよと命じたのか。

アブラハムが一人息子のイサクを生贄として捧げる場面は、旧約聖書の中でも大変有名です。最終的には神の介入があり、イサクは屠(ほふ)られずに済んだのですが、なぜ神は、そんな恐ろしいことを命じたのでしょう。さっそく見てみましょう。

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Q. 質問

Q:クリスチャンではない甥から質問を受けました。「イサクを生贄に捧げる話は、自分の息子より神様を選んだのはすごいなと思った。でも、なんで神様はそんなことさせるんかと思った」


A. 回答

A:これは、アブラハムの信仰を訓練するための最終段階で起きたことです。いつものように3つ申し上げます。


1.神は、神のことばに信頼することの重要性を教えようとされました。

 (1)神のことばを信頼することは、神の人格を信頼することです。

 (2)アブラハムは、神のことばに従ったので、
     「【主】の山に備えあり」という祝福を体験しました。


2.神は、復活の希望を教えようとされました。

 (1)イサクを捧げたら、子孫の約束は成就しないことになります。

 (2)葛藤の中でアブラハムが見出したのは、「復活の希望」でした。

 (3)彼は、イサクは復活するという確信をもってモリヤの山に上りました。


3.神は、ご自身の愛を教えようとされました。

 (1)神は、ご自身のひとり子を犠牲にすると決めておられました。

 (2)同じレベルの愛をアブラハムが示すことを要求されました。

 (3)しかし、最後はイサクを殺さなくてもよいようにされました。

 (4)アブラハムはイサクを捧げようとしたので、神の友と呼ばれるようになりました。


参考になる聖句

「彼は、神には人を死者の中からよみがえらせることもできる、と考えました。それで彼は、死者の中からイサクを取り戻したのです。これは型です」(ヘブ11:19)


 神はアブラハムの信仰を訓練された。

もっと詳しく知りたい方は

彼は、神には人を死者の中からよみがえらせることもできる、と考えました。それで彼は、死者の中からイサクを取り戻したのです。これは型です(ヘブル11:19)


#11 旧約聖書に出てくる「いけにえ」の意味は?

創世記(33)―イサクの奉献― (創世記 22:1〜19) (アウトラインPDF)