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2014

08.04

Q.37 イエスの処女降誕がどうしても信じられません。

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イエスの処女降誕は、キリスト教の救いを理解するためには、極めて重要な出来事です。どのようにして?なぜ?と順を追った解説を聞いているうちに、信じられないような方法で生まれたイエス・キリストが、いかに信頼できるメシアであるかが分かるはずです。

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#37. イエスの処女降誕がどうしても信じられません。

Q. 質問

私は、イエス・キリストという人物に非常にひかれますが、マリアから処女降誕したという部分だけ、どうしても信じられません。この部分が信じられない自分は、まだクリスチャンになれていないと感じます。

A. 回答

イエスの処女降誕というのは、キリスト教の救いを理解するためには、極めて重要な出来事です。そこで、いつものように3つ申し上げますが、今回は、以下のように整理してお話しします。

  1. How…どのようにして、それが可能なのか。
  2. Why…なぜ、それが必要なのか。
  3. What…それは、何をもたらしたのか。

1番目に、「How」です。どのようにして、それが可能なのか。

最初の人であるアダムは、「地のちり」から造られました。次に、エバが「アダムのあばら骨」から造られました。この2人は、「通常の結婚関係」以外の方法で、存在するようになりました。それを考えると、イエスが通常の結婚関係を経ないで存在するようになった、ということが理解できるようになります。

聖霊がマリアの上に臨み、「マリアの卵子」からイエスが誕生したのです。それが、イエスがご自分の「人間性」を獲得された方法です。

2番目に、「Why」です。なぜ、それが必要なのか。

それは、イエスが「罪のない人間」として誕生する必要があったからです。アダムとエバが罪を犯して以来、結婚関係によって誕生するすべての人は、アダムとエバが堕落によって世界にもたらした罪を心に宿して、生まれてくるようになりました。この罪のことを、キリスト教では「原罪」と呼びます。

イエスが人類を救う「救い主」となるためには、処女降誕によって、「罪のない人間」として誕生する必要がありました。つまり、罪人を救う「メシア(救世主)」は、罪のないお方でなければならない、ということです。これが、処女降誕でなければならない理由です。

3番目に、「What」です。では、それは何をもたらしたのか。

このようにして誕生したイエスは、「100%神であり、100%人」なのです。イエスというお方の内側に、神であることと、人であることとが、両方調和を持って、存在したわけです。

「人」でなければ、死ねません。「神」でなければ、救えません。イエス・キリストが、十字架の上に死んで、私たちの罪を贖い、救いの道を用意されたというのは、イエスが100%神であり、100%人であるから、可能になったのです。そういう意味で、処女降誕はキリスト教の土台なのです。

あなたも、イエス・キリストを見上げて、キリストがくださる「赦し」を受け取ってください。聖書の教えは、人は信仰により、恵みによって救われるというものです。

参考になる聖句

「イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった」(マタイの福音書1:18)

「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である)」(マタイの福音書1:23)

もっと詳しく知りたい方は

今回の解説の参照聖句です

「イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった」(マタイ1:18)

「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である)」(マタイ1:23)


Q.64 #37の処女降誕のメッセージで疑問に思ったことがあります。「マリアの卵子」でイエス様が誕生したということですが、マリアの卵子には罪のDNAはないのでしょうか。

メシアの生涯(7)—イエス誕生の告知—

マタイの福音書(1)メシアの誕生  (アウトラインPDF)

メシアの生涯(86)―天から下ったパン(2)― (ヨハネ6:36〜71) (アウトラインPDF)