律法主義(りっぽうしゅぎ)

律法主義」とは、形式にこだわるあまり、結果的に神の律法に反してしまうこと。

パリサイ人たちの生き方は、まさにそのようなものでした。

(1)パリサイ人たちがこだわったのは、「先祖たちの言い伝え」を遵守することでした。「先祖たちの言い伝え」とは、「口伝律法ミシュナ的律法)」のことです。口伝律法は、モーセの律法(613の戒めがある)の周りに張り巡らされた垣根のようなものです。

(2)パリサイ人たちの間では、口伝律法が聖書(モーセの律法)と同じ権威を持っていました。ある場合には、聖書以上の権威があると考えられていました。

出典:クレイ聖書解説コレクション「マタイの福音書」