アモン人(あもんじん)

アブラハムの甥ロトの末娘が、自分の父の子を産みます。その子は「ベン・アミ(私の民の息子)」と呼ばれます。この子が、アモン人の先祖となりました(創世記19:38)。

(1)アモン人は、イスラエル人と血縁関係にある民族です。彼らは、首都ラバを取り囲む地域に居住しました。
(2)カナンに向かう途上、イスラエル人たちはアモン人の地に侵入しませんでした(申命記2:37)。
(3)士師時代には、イスラエルはアモン人との戦いに手を焼きました。
(4)サウル王も、またダビデ王もアモン人と戦っています。ダビデは、将軍ヨアブを送って、アモンの首都ラバを包囲させています。この包囲戦の最中に、ウリヤが戦死する事件が起こっています(サムエル記11章)。
(5)ネブカデネザルは、前582年にアモン人の都ラバを攻略します。その後、アモン人の地はアラブ人の侵略を受けて、前530年頃に国は滅亡します。